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日本のOmotenashi―癒しと寛ぎの温泉旅館2

日本のOmotenashi

(IHCSA Cafe Vol.26, April 2010より)

 癒しと寛ぎの温泉旅館


日本文化が体験できる宿として最近人気を集めている湯田中温泉にある「一茶のこみち 美湯の宿」。そこでの日本人にも外国人にも満足いただけるおもてなしの一部をご紹介します。


 

湯田中温泉 一茶のこみち 美湯の宿

寛ぎを提供してくれるモダンなロビー

一歩中に入ると光沢のあるフローリングの広々としたロビー、その先の全面ガラス張りの窓の外に広がる大パノラマは、旅人の疲れを癒してくれる。中央には大きな和太鼓とお神輿が飾られていて、その存在感をアピールしている。


女将の感性が活きる旅館

外国人客にもっと日本文化の素晴らしさを知ってもらうために始めたそば打ち体験や和太鼓ショーが日本人にも好評で、日本人と外国人客とを結ぶ楽しい交流の場となっている。また芸者遊び体験は、映画でしか見たことのない世界を実際に体感できるので、外国人客には大変人気だ。

これらの楽しいイベントは、外資系航空会社の元国際線客室乗務員であった女将のアイデア。外国人に何をすれば、喜んでもらえるかが分かる感性は、長年キャビンアテンドをしていた経験から来ているようだ。英語が堪能で気配りが行き届く美人女将の取り組みに、旅館の新しいスタイルを感じる。


駅のお迎えから始まるおもてなし

インバウンド・マネージャーとして働くニュージーランド出身のクレイグ・ショア(Mr. Craig Shaw)さんは日本語が堪能だ。彼の明るくて面白いキャラクターが、美湯の宿の名物にもなっている。駅から宿にお連れするマイクロバスの中では、ショアさんの繰り出す冗談が面白く、オバサマ達が笑い転げているという。宿の外でもお客さんと会った瞬間から、おもてなしは始まっているのだ。

また、最近増えている中国人旅行者への対応には、中国出身の(しゅく)(えい)(Ms. Shuku Ei)さんたちが、ニーズを心得たおもてなしをしてくれるので何の心配もいらない。



和モダンを感じて

お部屋は、純和室の他にツインベッドと和室から成るスタイリッシュな和洋室の2種類がある。中でも外国人客に人気があるのが、コタツとジャグジー付温泉露天風呂を備えた和室。初めて体験するコタツの温もりに身も心も癒される人が多いという。幸せな気持ちにさせてくれるコタツは、世界の人たちにも愛されているのだ。

食事は、畳敷きの大広間で足のついた和風テーブルでいただけるので、正座のできない外国人や年配の人にも嬉しい。

料理は、千曲川で捕れた新鮮な川魚や旬の山菜をふんだんに使った品々が並ぶ。取れたてのしいたけ料理も自慢の一品だ。

またイスラエルの方たちが宿泊したときは、ユダヤ教の規定に沿って作ったコーシャーミールを提供し大変喜ばれたそうだ。宗教上の食事対応も万全なインターナショナルな旅館と言えるだろう。


日本旅館の新しいスタイル

日本の伝統美とおもてなしの心、そこに西洋の合理的な様式を取り入れた機能的な宿

が泊まる者には心地良い。

お客さんの目線に立って作られている宿は、理屈抜きで素晴らしい。

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